2026年度 ディベート王決定戦1、2回戦開催報告

試合結果

大塚ゼミでは、マーケティングをテーマにしたゼミ内ディベート大会「ディベ王」を開催しました。学生がチームを組み、実在する企業や業界が直面している経営課題を論題として、賛成・反対に分かれて議論を戦わせる大会です。2回戦の第1試合は、愛知淑徳大学オープンキャンパスの公開試合として、高校生と保護者の皆さまにご覧いただきました。

ここでは1回戦・2回戦の全6試合の結果をご報告します。


ディベ−ト王決定戦とは

「ディベ−ト王決定戦(通称:ディベ王)」は、大塚ゼミの学生が6チームに分かれて議論を競う、ゼミ内のディベート大会です。

  • 論題は、コンビニ、ドラッグストア、ファミリーレストラン、SNSマーケティング、海外市場進出、化粧品市場など、身近な業界のマーケティング課題から設定されます。
  • 各論題には、用語の定義勝敗の判断基準があらかじめ細かく定められています。たとえば「若年層とは15〜24歳を指す」「有効かどうかはブランド認知と購買行動の2つの観点から判断する」といった具合です。議論のすれ違いを防ぎ、論点を正面からぶつけ合うための仕組みです。
  • 各チームは論題に対して肯定側・否定側に分かれ、立論・質疑・第一反駁・第二反駁といったディベートの手順に沿って議論を組み立てます。どちらの立場になるかは事前には決まっていないため、両方の立場から論を準備する必要があります。
  • 勝敗は、議論の説得力にもとづくゼミ生審査員の投票で決まります。1試合あたりの持ち票は合計5票で、獲得票数の多いチームの勝ちとなります。
  • チームは学年混合で編成されます。上級生と下級生が同じチームで資料集めから議論の組み立てまでを行うため、経験のある学生が初めて試合に臨む学生を支えながら準備を進めることになります

チーム名は学生自身が付けたもので、大会を盛り上げる要素のひとつになっています。


参加チーム

チーム名メンバー
シン魔王鈴木、山田、新沼、須田、横井、高木
ふわもふ森、近藤、加藤、石木、安宅、小林
寝坊罰則立浦、高橋、岩室、永井、若宮、服部
下剋上中澤、中江、山口旭陽、本間、山口、滝川、山本
ごにじゅー岩間、太田、武内、林、大江
勇敢レモン野田、櫻井、早川、長谷川、本田、水野

(五十音順ではなく、チーム内の並び順で記載しています)


1回戦

第1試合 シン魔王 vs ごにじゅー

論題:イオングループは「都市型小型スーパー」よりも「CVS(コンビニエンスストア)」に注力すべきであるか否か

都市部で展開する小型スーパーと、コンビニエンスストア。イオングループはどちらを主戦場とすべきかを問う論題です。

結果:シン魔王 4.5票 − 0.5票 ごにじゅー → シン魔王の勝ち

第2試合 勇敢レモン vs 寝坊罰則

論題:ドラッグストアは食品販売を現在よりも拡大すべきである(期間設定:5年)

医薬品や日用品を扱うドラッグストアが、食品売り場をさらに広げるべきかどうかを、今後5年という時間軸で議論しました。

結果:勇敢レモン 1票 − 4票 寝坊罰則 → 寝坊罰則の勝ち

第3試合 ふわもふ vs 下剋上

論題:ファミリーレストラン業界が今後持続的に成長するには、「低価格・薄利多売戦略」よりも「高価格・高付加価値戦略」がより有望であるか否か(期間設定:10年)

価格を抑えて多くのお客様に来ていただく方向か、価格を上げて価値の高い商品・サービスで勝負する方向か。ファミリーレストラン業界の10年後を見据えた論題です。

結果:ふわもふ 1票 − 4票 下剋上 → 下剋上の勝ち


2回戦

第1試合【公開試合】 下剋上 vs シン魔王

この試合は、愛知淑徳大学オープンキャンパスの企画として一般公開し、高校生と保護者の皆さまに観戦いただきました。(開催日:2026年7月19日)

論題:企業の若年層向けSNSマーケティングにおいて、「盛らないSNS」は「盛るSNS」より有効である

「盛らないSNS」とは、写真の加工機能を持たず、投稿のタイミングや形式に制約があり、ありのままの日常を共有することを設計思想とするSNSを指します(BeRealなど)。対する「盛るSNS」は、フィルターや編集機能を備え、見せ方を作り込めるSNS(Instagram、TikTokなど)。企業が15〜24歳に向けて発信するなら、どちらがより効果的かを競いました。

結果:下剋上 0票 − 5票 シン魔王 → シン魔王の勝ち

ご来場の皆さまには、肯定側・否定側それぞれのプレゼン力・わかりやすさ・説得力を3点満点で評価するアンケートにご協力いただきました。いただいたご意見は、記事の後半でご紹介します。

第2試合 寝坊罰則 vs ふわもふ

論題:今後5年で、ユニ・チャーム株式会社は、新興国市場ベトナムへの展開において、日本品質のプレミアム路線(標準化)よりも、現地の購買力や生活習慣に合わせた低価格・適正品質モデル(ローカライズ)を最優先すべきであるか否か

紙おむつや生理用品で国内トップシェアを持つユニ・チャームが、成長著しいベトナム市場でどう戦うか。日本の高い品質をそのまま持ち込んで富裕層を狙うか、機能を必要最低限に絞り、現地の所得水準や「1枚単位のバラ売り」といった売り方に合わせて低価格帯を攻めるか。経営資源をどちらに優先配分すべきかを論じました。

結果:寝坊罰則 0票 − 5票 ふわもふ → ふわもふの勝ち

第3試合 ごにじゅー vs 勇敢レモン

論題:化粧品市場における韓国ブランドの成功は、製品力よりSNSブランディングによるものである

CLIO、rom&nd、TIRTIRといった韓国コスメは、日本市場で急速に存在感を高めました。その成功を支えたのは、品質やコストパフォーマンス、商品開発のスピードといった「製品力」なのか。それともインフルエンサーの発信やK-POPとのタイアップ、SNS映えするパッケージといった「SNSブランディング」なのか。「どちらも大事」で終わらせず、どちらがより決定的な要因かを突き詰める論題です。

結果:ごにじゅー 3票 − 2票 勇敢レモン → ごにじゅーの勝ち


最終順位

勝敗数が並んだ場合は、2試合を通じての総獲得票数が多いチームを上位としています。

順位チーム名戦績総獲得票数
1位シン魔王2勝0敗9.5票
2位ふわもふ1勝1敗6票
3位寝坊罰則1勝1敗4票
3位下剋上1勝1敗4票
5位ごにじゅー1勝1敗3.5票
6位勇敢レモン0勝2敗3票

優勝はシン魔王。2試合とも勝利し、獲得票数でも他チームを大きく引き離しました。


来場者アンケートより

公開試合をご覧いただいた皆さまから、多くのご意見・ご感想をいただきました。一部をご紹介します。

本格的なディベートは初めて見たので、とてもおもしろかったです。

どちらの意見もすごく分かる内容でした。ここまでのことを調べて資料にまとめ発表し、いつもすごいなあと思っています。

相手のプレゼンに対して質問を考える力と、その質問に答えるアドリブ力がすごいと感じました。

ディベートが進むにつれて情報が精査されてわかりやすくなっていって、議論が深まっていくのがとても面白いと思いました。

肯定側は購買後のことまで考えていて「商売」を意識していてよかった。否定側は若者の「瞬間的な興味関心」を意識していてよかったです。

企業が何を目的にするかによって、「盛るSNS」と「盛らないSNS」を選択する必要があると学べました。

厳しいご指摘もいただきました。「説明が早口で情報を処理するのに時間がかかる」「もう少しゆっくり話してほしい」といった話し方に関するご意見のほか、「論題の幅が広いために、肯定側と否定側の論点がずれてしまったのではないか」という、論題設計そのものに踏み込んだご指摘もありました。いずれも次回に向けた貴重な材料として受け止めています。

ご来場、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。


大会を終えて

今回のディベ王では、先輩方に一つひとつ教えてもらいながら、初めての試合を最後までやり切ることができました。準備の大変さや、相手の主張にどう返すか、自分たちの意見をどう伝えるかなど、実際にやってみて初めて分かる難しさがたくさんありました。それ以上に、先輩方が本当に頼もしく、一緒に準備、試合をしたからこそ「先輩のすごさ」を強く感じました。自分もいつか後輩からそう思ってもらえるようになりたいです。今回のディベ王で感じた悔しさや楽しさ、先輩方から学んだことを忘れずに、これからのゼミ活動に全力で取り組んでいきます。

(投稿:2年 櫻井)

Photo Album

コメント

タイトルとURLをコピーしました